①安心の医療②信頼の医療③納得の医療をどう実現できるか?▼①不安②不信③納得困難など主観的・抽象的な困難には、より客観的・具体的な方策が要る。①不安から安心へは「安全」②不信から信頼へは「安定」した技術投下③納得には、悪しき結果をも受容できる予め「説明」された「証拠」に基づく医療経過が要る▼日医第2次生命倫理懇談会は、1990年1月9日「説明と同意」について説明5項目を報告した▼これを基本に厚生労働省通知「診療情報の提供等に関する指針」(03・9・12)は、①現在の症状および診断病名②予後③処置および治療の方針④処方する薬剤について、薬剤名・服用方法・効能および特に注意を要する副作用⑤代替的治療法がある場合はその内容および利害得失(患者が負担すべき費用が大きく異なる場合には、それぞれの場合の費用を含む)⑥手術や侵襲的な検査を行う場合には、その概要(執刀者および助手の氏名を含む)、危険性、実施しない場合の危険性および合併症の有無⑦治療目的以外に臨床試験や研究などの他の目的も有する場合にはその趣旨および目的の内容等への丁寧な説明を義務付ける▼「そんなこと聴いてない!」と後日もめることのないように予め証拠に基づき実施すべき医療につき十分に説明してカルテ記録するなど不信の時代を意識した対応が要る。(卯蛍)
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