京都市は「3施設一体化整備基本計画に係る有識者ヒアリング」の場を設定。すでに9月23日、11月17日の2回、ヒアリングを実施した。ヒアリングは、昨年度末(2017年3月)に京都市がまとめた「地域リハビリテーションセンター、こころの健康増進センター、及び児童福祉センターの施設一体化に向けた基本構想」(以下、基本構想)に基づき、「具体的な事業の検討」と「スケールメリットを活かした施設整備の検討」を進め、「基本計画」として策定していくため、専門家からの意見を聴取するもの。委員には3施設の施設長、医師、研究者、一級建築士らが名を連ねている。
あわせて市は「関係団体御意見の聴取」を実施。協会や協会が事務局を務める京都のリハビリを考える会へも意見聴取依頼を書面で行った。
協会はこれに応え、京都のリハビリを考える会・京都市3施設の合築方針を考える実行委員会と連名での意見書をまとめ、10月20日に提出した(下掲)。
ヒアリングは公開で開催され、多くの関係者が見守る中で行われている。座長を有識者委員である岡田まり氏(立命館大学産業社会学部教授)が務め、市当局から主に障害保健福祉推進室があらかじめ準備した「意見聴取シート」に沿って説明・答弁、子ども若者はぐくみ局長の久保敦氏も折に触れ答弁する形式で進められた。
ヒアリングでは関係団体からいろいろな意見が出されている。また、京都市からも一体化後の区役所と新施設の関係充実にむけた資料が提示されており、京都市の3施設合築をめぐる状況は新たな局面に入りつつある。(次号詳細報道予定)
協会は京都市に対し、何よりも市民の命・健康を大切にする政策を求め、他団体・障害当事者の方々と共同し、取り組みを一層強めたい。
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