私のすすめる自転車利用  PDF

山田 一雄(山科)
雨ニモ風ニモ負ケズ…日々ペダルをこぐ!

 私が幼稚園に行くまでには周囲に自転車に乗る人はおらず、自転車に全く関心がありませんでした。
 関心を持ったのは小学校に入ってからで、同年齢の子どもたちが自転車で通学しているのを見て「おもしろいな、僕も乗りたいな」と思ったことを覚えています。
 私は運動神経が鈍かったので、小学生時代は親がかなり心配して練習もさせてくれませんでしたが、「何人もの生徒が通学に使っている」「皆と同じように自転車に乗れるようになりたい」と言い続け、ようやく買ってくれました。たまたま自宅内の通路が石畳で狭く、そのため、よろめいてもこけることはなく、また壁は15mほどはあったので、それを行ったり来たり…練習していました。外へは出るなという条件で練習し、乗れるようになりました。とても嬉しかったです。
 中学生になると自転車通学の学生も多かったので、私も時々は自転車で通うようになりました。「自転車に乗れるようになった!」というのがとても嬉しかったからだと思います。距離としてはかなり長かったのですが、しんどいとは思いませんでした。
 子どもの頃の思い出は印象深く残るのでしょう。今も暇があれば自転車で散歩や買物に行っています。良い運動です。
 余談ですが、当時の自転車には粗悪品もあったようです。交差点で信号が赤になったのでブレーキをかけたところ、ハンドルステム(ハンドルの真ん中の棒)が錆びていて折れ、転倒したことがあります。私は無事でしたが、ずいぶん経ってから同じような事故で乗っていた人が頚椎骨折をしたと報道されていました。自転車を雨ざらしにしておくと良くないということが身に染みました。自転車に限らず機械は手入れをしておかないといけないという良い教訓でした。
 それでも懲りずに自転車を楽しんでいましたが、うちの娘がその頃の年頃になると自転車の続きとしてバイクをほしがるようになったので、ずいぶんと心配したのですが買ってやりました。運転は上手だったようですが、娘は事故が多く、一度は保険医協会の「こども保険」を使わせていただく羽目になりました。元が取れたのではないかなと思うほど「こども保険」にはお世話になりました。さすがに娘もバイクは懲りたらしく、バイクはやめるけれども思い出があるので保管してくれと言われ、今も自宅にあります。娘は今は軽量の自転車を使っています。
 自転車が歩道上を走るのは不安で賛同はできないのですが、事故の際の被害が自動車ほどではないだろうということと、自動車の廃棄ガスを減らすためにも自転車を使う人がこれからも増えることを望んでいます。散歩にも良いです。雨や駐車輪場の問題はありますが、自転車は運動や健康には良さそうです。

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