第2回部会(8月10日)では、医療従事者の確保、小児医療・周産期医療・救急医療・災害医療、医療・医薬品の安全確保、脳卒中・心血管疾患について議論された。京都府は、各項目について「調書」を示している。調書は、「取組状況」「課題」「対策の方向性」を整理しており、医療従事者の確保の項では課題に①地域偏在の解消②地域医療に従事する医師のキャリア形成支援③医師にとって働きやすい職場環境の整理―を挙げている。出席者からは、「医療勤務環境の改善に関して、医師が多い地域や医療機関は、当直業務や長時間労働等の改善に取り組めるが、医師が少ないところは改善できないので、さらに医師偏在が進む懸念がある」「今後のへき地医療を担う、総合診療医の育成についても記載を」との意見が出された。
また、脳卒中・心血管疾患については「死亡率の改善は、診療体制によるところが大きい。一人の医師ではなく、しっかりした体制をつくることが重要。人材が集まった施設をつくると、若手医師もその施設に従事しやすくなると思うので、新しい保健医療計画に盛り込んではどうか」等の指摘があった。
第3回部会も各論を議論。在宅医療、健康づくりの推進、がん・脳卒中・心血管疾患・糖尿病、精神疾患・認知症、発達障害・高次脳機能障害・難病等、肝炎・感染症・健康危機管理と多岐にわたるテーマで議論された。また前述した関連する「対策協議会」の状況も報告された。
何れにせよ、内容の膨大さに対し、時間不足の印象は拭えない。
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