不器用でもなんとかなる!
和の手芸で遊んでみませんか?
何を思ってか、最近手芸を始めました。もともと編み物は好きなのですが、生来の不器用で縫物などは大の苦手。ミシンを使ってさえ、斜めに縫えるという酷さです。針と糸を持つときはボタンつけぐらいでしたが、ふと目に留まったつまみ細工が作れるというキットにすごく惹きつけられました。「つまみ細工」は江戸時代から伝わる技法です。薄絹の「羽二重」を正方形に小さく切り、これを摘んで折りたたみ、組み合わせることによって花や鳥の文様をつくる東京都指定の伝統工芸で、和服に合う髪飾りなどが代表的です。舞妓さんの簪などでよく使われています。
私でも作れるのかと3カ月悩んだ末、「切って、つまんで、貼るだけ!」という謳い文句を信じることにして、キットを購入しました。初心者向けのもので、6カ月間、毎月キットが送られてきます。基本を覚えることから始まり、少しずつ難易度が上がる仕様です。
1回目のキットが届いて早速開封。大きいちりめん布地に型紙を当てて切ることからスタートですが、何枚もの生地を重ねて花びらにするので、これが大変。3㎝四方のものから9㎝四方のものまでそれぞれ10数枚作ります。そのあとは指さきで折っていくだけ。土台となる厚紙に折った布地を接着剤で貼っていきます。
花びらの先がとがった折り方が「剣つまみ」。花びらの先が丸くなる折り方が「丸つまみ」。まずは剣つまみからでしたので、こちらのほうが簡単なのでしょう。四苦八苦しながらもなんとか形になりました。つぎは丸つまみに挑戦です。回をかさねるごとにどんどん立体的なつまみ細工になっていきますので、継続できるのか、はたまた私で作製できるのかなどの不安は払しょくできていませんが、休みの日にこつこつ作るのもまた楽しい作業です。
いつか、つまみ細工の小さなくす玉飾りを作れるようになりたいとの野望を持ちつつ、次回のキットを楽しみ待っている今日この頃です。
(事務局・二橋 芙紗子)