協会は、毎回人気の日本酒講座をキンシ正宗酒造蔵にて4月8日に開催。参加者は27人となった。以下、参加記を掲載する。
匠の技に感嘆の声
田本敦子(右京)
4月8日(土)、小雨がパラつく中、キンシ正宗酒造蔵にて日本酒講座に夫婦で参加いたしました。第4回を迎えるこのセミナーは毎回大人気ですぐに定員に達してしまうとか。今回強運の27人がこの講座に参加いたしました。
どの酒造工場もそうですが清潔であること、温度調節が行き届いていること(これは生き物を扱う工場では当然のことなのでしょう)、これがまず蔵に一歩足を踏み入れた時の最初の印象です。全員紙の帽子をかぶりキンシ正宗の会社の課長に引率され、蔵の見学と製造工程の説明を受けました。説明を受けている間にも蒸しあげたお米を麻布に入れて運ぶ若者たち。蒸し上げたお米を別室に運び麻布の上に広げる作業。その横にある大きなステンレスの樽の中では、生きた酵母の息づく泡が底からふつふつと湧き上がってきています。この三つある樽の中には投入日の異なる酵母たちが入っており、昨日入ったばかりの樽もありました。
日付が古くなるに従い酵母の息遣いがはっきり感じられるようになっていきます。生きて育っているなと実感する瞬間です。ビール工場などではほとんどが機械化されほぼ無人化されておりますが、日本酒を作る工程はアナログとか。生き物を扱い、その成長に合わせ温度設定もしないといけない。生きている物を扱っているため、ある時期は24時間徹夜で管理してあげないといけない。その酵母もその土地にあった酵母というのがあって、酵母を作る専門の業者さんがキンシ正宗様用の酵母を配給して下さるとのこと。そんな匠の技の集束がこの“うまい”日本酒、蔵ごとに個性のある“味”を生み出しているのです。
その後の試飲会の席で課長様からお酒の豆知識をお話いただきました。そして“こだわり”のお総菜をいただきながら。最高級の“松屋久兵衛”純米大吟醸(山田錦35%精米)をはじめ、京都産“祝”50%精米の金鵄正宗純米大吟醸…など5種類のお酒などを飲み比べさせていただき大満足で蔵を後にしました。