協会と京都民医連、内部被曝から子どもを守る会・関西が実行委員会となって、14年度より年に一度、避難者集団健診を開催。福島第一原発事故当時、18歳までの方を対象に、血液や尿検査、甲状腺のエコー検査、医師の問診を行っている。協会からも内科あるいは小児科の医師を健診医として派遣している。16年度の受診者は68人、うち2人が尿検査のみ。
エコー判定結果は結節やのう胞なしのA1が18人(27・2%)、5・0㎜以下の結節や20・0㎜以下ののう胞が認められるA2が48人(72・7%)で、年々A2の比率が上昇しているが、年齢による変化が大きいと考えられる。5・1㎜以上の結節や20・1㎜以上ののう胞が認められるB判定、ただちに2次検査を要するC判定はなかった。なお、今回のう胞ではなく、初めて5㎜以下の結節によるA2判定が2人となり、今後の経過観察となった。
当日は健診だけでなく、交流も目的の一つとし、アロマハンドマッサージなどのブースを設けている。また、医療のみならず、法律、教育などの専門家を配置し、相談を受け付けている。例年、交流スペースは子どもたち向けに映画などを上映していることもあり、人気だ。今後も継続して子どもたちの健康を守る活動を続けていきたい。