協会はサロンコンサートを2月19日に開催。少し寒さの和らいだ日曜日の午後で、参加者は23人となった。以下、参加記を掲載する。
幻想的な妖精の世界感を堪能
西村康孝(伏見)
京都マラソンが開催された2月19日、協会にて行われた京都市交響楽団のメンバーによるサロンコンサートに参加いたしました。今回は、元京響の主席フルート奏者で現在相愛大学教授の清水信貴さんと弦楽四重奏で、『フルートと弦楽アンサンブルで名曲を楽しむ』という企画でした。カルテットのメンバーは、田村安祐美さん(1st Vn)、中野志麻さん(2nd Vn)、金本洋子さん(Va)、城甲実子さん(Vc)です。清水さんは、私の娘がフルートを師事している先生の師匠ということもあり、妻と娘、娘の先生も参加させていただきました。
プログラムはまず、モーツァルトの名曲「ディベルティメントK.138」をカルテットで、ドビュッシーの「シリンクス」をフルートのソロで聞かせていただきました。モーツァルトは大変粒のそろった演奏で一気に引き込まれ、フルートでは幻想的な妖精の世界観を十分に堪能させていただきました。ビオラの金本さんの解説をはさみながら、めったに演奏されることのないというコリリアーノの「Voyage」をカルテットとフルートで協演していただきました。ミュートをつけた弦楽器の幽玄な響きの中でのフルートは大変印象的で、あまりメジャーな曲でないことが信じられないほどでした。ドビュッシーの「月の光」と「愛の賛歌」は素晴らしい編曲で、最後にモーツァルトの「フルートカルテットK.285」を堪能いたしました。さらに清水さんにはアンコールでバッハのパルティータを演奏していだきました。
演奏終了後に奏者の方々を交え、色々な音楽の話を聞かせていただきました。保険医協会の音楽イベントには初めて参加させていただきましたが、私自身、バイオリンを練習していることもあり、プロの方々の演奏を至近距離で拝聴でき、またお話までさせていただいたことは感動ものでした。是非またこのような企画には参加したいと思っておりますので、よろしくお願いします。