医療制度改革、医師の在り方の改革などに対して、私たち保険医はその流れに反対の声をあげ、対抗案を示すために保険医運動を進めている▼時々ふと「反対?」「対抗案?」と考えることがある。私たちは保険医となることで、ある意味公的責任を負うことになる。このことは自分自身の利益の追求だけでなく、国民の健康をどう守るか、しっかりと考えなければならない立場になるということだ。また保険医になるということは、何を意味するのか。国ができないことを私たち医師が代わりに行うことではないか。すなわち、国から国民の命、健康を守ることを委託されたことになると考える。直接国民と向かい合い、命と健康を守る最前線に立っているのは、私たち医師である▼国が考えている医療改革等が間違った方向に進もうとするなら、私たち医師が、その間違いを正し、その間違いを国に教える必要がある。これを、「反対」「対抗」と呼ぶのか?▼国も私たち医師に国民の命、健康を守ることを委託しているのであれば、最前線で奮闘している現場の医師をしっかりと評価し、医師の意見を尊重し、受け止める必要があるのではないか。そのことを国に認識させる必要がある。そして、時の政権がどういう立場であろうとも、保険医である以上、保険医運動は永遠に続いてゆく。(治)
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