環境汚染のない食物摂取で健康・長寿が望まれる▼昨秋、原子力発電の勉強に、まだ再稼働がない浜岡原発の視察見学会に妻と参加した。併設原子力館の実物大模型をみると、ウラン分裂時の発熱で湯を沸かし、蒸気でタービンを回転させ磁場に電流を誘導する単純な原理と判った。水力・火力・風力・地熱発電も同様の原理であるが、廃棄物処理の困難さと環境汚染・生態撹乱に大差がある。前者は分裂・崩壊・発熱が長期にわたり、常に炉心・核廃棄物の冷却・閉じ込めを要し、管理不十分では放射線に弱い生物が死滅する。福島第一原発1〜3号機の破損は、これ程の自然災害は起こるまいとの油断から安全設計どおりの建造を怠った人災で、4号機保存の核廃棄物に辛うじて冷却水が供給できたのはなぜか不明の奇跡とも聞く▼原子力発電所はテロや戦時の攻撃目標にもなり得て、益々クリーンな代替え発電の開発・建造が望まれる▼核環境汚染の防止には、息の長い核管理の継続と国民レベルでの反対運動が必要で、人類も個人も大いに長生きせねばなるまい。その秘訣は、平均20億回の拍動が限度の哺乳類の心臓に、連動する呼吸運動をゆっくりして同調させ(本川説)、例えば「百まで生きよう会」と、吸気3秒・呼気20秒の訓練で、憲法第九条121文字を一息で唱えるのも一考である。(卯蛍)
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