代議員月例アンケート(95)  PDF

18年度診療報酬改善に向けて
対象者=91人 回答数=29人 回答率=32%
主な診療科 内科系20人 外科系7人 未回答2人

点数の不合理点続々と

協会は16年11月14日~25日、代議員に対して、①患者負担や算定の煩わしさを考えると保険請求しにくい医療行為の具体的事例②保険未収載のため、実際は行っているに保険算定できず持ち出しになっている医療行為・材料③届け出ているが実際は算定していない点数④最近感じている点数表の不合理点―についてアンケートを実施した。
①について「ある」と回答したのは12人。
在宅時医学総合管理料をあげた方が4人、一般名処方加算をあげた方が3人いた。その他、「手や足の指の骨折の非観血的整復術で整復ができない時」「足趾骨折、足関節外果剥離骨折にテーピングをするが固定処置で請求する」「摘便(浣腸とセットの場合)(手間と時間がかかるが低い)」「電話再診」「小児特定疾患カウンセリング料」「薬剤総合評価調整管理料」「外来後発医薬品使用加算」「細菌培養検査の菌種類による点数の違い(清算が難しい)」などがあげられた。
②について「ある」と回答したのは7人。
ウロバッグをあげた方が4人、巻き爪のブリッジ療法、ワイヤーをあげた方が2人いた。その他、「めまいに対するエプリー法」「関節液検査(ピロリン酸カルシウム結晶、尿酸結晶)」「腕神経ブロックと坐骨神経ブロックの同日算定不可」「座薬の挿入手技料」「ポリペク時の内視鏡処置用注射器やクリップ」などがあげられた。なお、「水薬瓶」をあげた方がいたが、貸与した場合は薬剤の容器代として費用徴収できる。
③について「ある」と回答したのは1人。内容は在宅時医学総合管理料で、理由は「基本的に生活に困っている人が多い(一部負担金の問題)」からであった。
④については以下のような意見が出された。
尋常性ざ瘡は説明等大変時間がかかるが指導料がとれない。内科の特定疾患療養管理料に比し、皮膚科の管理料の算定回数、点数共に低いのが不満▽内科が訪問診療料を算定していると他科が訪問しても同点数の算定が不可となる▽同一建物での訪問診療料の減額がひどすぎる▽「残尿測定」の算定病名が限定されている。排尿障害の原因となる「尿道狭窄」「前立腺がん」「尿道結石」なども認めてもよい。対象を「排尿障害を来す病状(疾患)」にしてほしい▽注射点数が低すぎる。皮内・筋肉注射は30点に、静脈内注射は50点にしてほしい▽薬剤の一包化加算(調剤報酬にはある)▽抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬等を3剤以上出した場合に処方せん料が低減されること▽算定できないディスポ材料の消費税増税分を負担しているがそれに見合う増点がなされていない。大腸ポリープ切除など▽緩和ケア、認知症ケアなどのチーム加算は中小病院はとりにくい(「専従」要件など)。
協会として、ご意見をできる限り要求に反映していきたい。

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