主張/日々の疲れを癒し楽しむ時間の確保も必要!  PDF

2017年が始まった。協会は、あと数日で協会の下半期活動方針等を確認する代議員会を開催する。年末はもちろん、年明けから理事会で議論を重ねる日々である。

患者負担増などを求める「経済・財政再生計画 改革工程表」のうち、16年末までに検討が必要とされていた事項に対し、社会保障審議会医療保険部会と介護保険部会がそれぞれ見直し案を取りまとめた。すでに本紙で報道したが、70歳以上の高額療養費の限度額引き上げや入院時の居住費負担引き上げなど、高齢者の患者負担増が提示された。介護保険部会においても、現役並み所得者の負担割合を3割とする案が出されている。
18年には、医療・介護制度改革の枠組みが整備され、日本の医療制度が大きな節目を迎えることになる。新しい都道府県医療費適正化計画や地域医療構想の策定、市町村国保の都道府県化など、どれをとっても公的責任を縮小しつつ、効率化の名のもとでの医療費抑制策メニューだ。また、18年度は診療報酬・介護報酬の同時改定年でもある。地域医療構想、地域包括ケアシステム、医療・介護サービス提供体制の在り方を視点に据え、医療と介護をどのように組み立てていくかをポイントにした検討が予想される。
こうした医療を取り巻く情勢分析は協会の大きな仕事の一つだが、一方で堅苦しい、難しいという印象を会員に与えているのも事実だ。そこで声を大にしてお伝えしたいのは、協会は会員各位に肩の力を抜いて楽しんでいただく企画も開催しているということである。
16年11月には陶芸教室、12月には文化ハイキングを開催。特に陶芸教室は、午前と午後の2回にわけて開催するほどの人気ぶりだ。
来月2月にはサロンコンサートとワイン講座も開催する。ワイン講座も例年人気で、ワインに精通している元理事の山本博氏を講師に、さまざまな産地のワインを楽しんできた。蔵元見学などを含めた日本酒講座も開催しており、お酒好きには楽しい企画で常連の会員も多くおられる。その他3月には、歴史や文化を学ぶ文化講座として、ユネスコ無形文化遺産となった「和食」についても食事を含めた企画を用意している。「日々の疲れを癒す」「楽しむ」をモットーに、今後も文化活動の企画を行っていきたいと考えている。会員からの企画の提案も大歓迎だ。協会と会員、あるいは会員同士、さらには家族、医院スタッフとの交流の場として、大勢の参加をお待ちしている。

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