10月9日(日)、10日(月・祝)に京都国際会館で、第31回保団連医療研究フォーラムが開催される。テーマは「『保険で良い医療』を実現する医療実践について考える――『開業医医療の復権』をめざして」。9日はシンポジウム、10日は分科会、ポスターセッション、ティーチ・イン(討論集会)を開催する予定だ。
2日目の分科会には、京都からも多くの会員が演題を発表される。ぜひより多くの会員諸氏のご参加をお願いしたい。スタッフの方の参加も大歓迎。参加費は医師8000円、コ・メディカル500円。お申し込みは協会事務局まで。
シンポジウム 10/9 15:30~18:00
どうなる?日本の医療の姿
―これからの医療提供体制、新専門医制度がつくる医師制度
パネリスト(発言順)
三浦清春氏 全国保険医団体連合会政策担当副会長
草場鉄周氏 日本プライマリ・ケア連合学会副理事長、専門医制度推進委員会委員長
羽鳥 裕氏 日本医師会常任理事、社保審医療部会「専門医養成の在り方に関する専門委員会」委員、日本専門医機構理事
伯野春彦氏 厚生労働省医政局地域医療計画課医師確保等地域医療対策室長(在宅医療推進室長併任)
●司会・コーディネーター 近藤克則氏 千葉大学教授
分 科 会 10/10 9:00~12:30
全国からの応募演題数160
京都からの発表一覧
①認知症分科会
杉本 英造氏 「認知症治療:訪問診療と多職種連携の必要性」
木村 進氏 「一人暮らしの認知症のリスク」
関 透氏 「下京区・南区認知症ケア地域連携協議会の10年」
松田かがみ氏 「宇治久世医師会における認知症の取り組み」
②癌を含めた終末期分科会
上田 通章氏 「『在宅死』における医者とコメディカルとのジレンマ」
山下 琢氏 「ICTと転送電話を利用した土日限定看取り当番医制度」
西原 寛氏 「私の看取りについて」
③難病(障害、リハビリを含む)分科会
藤田 祝子氏 「地区医師会で取り組む『難病相談室』」
④高齢者分科会(A・B)
須川 典亮氏 「高齢化過疎地域での在宅医療の限界と対策」
礒部 博子氏 「皮脂欠乏性湿疹治療への開業的アプローチ」
柳澤 衛氏 「臨床現場からの提言『京都府郡部で開業する医師の報告』」
⑤子どもの医療と健康問題分科会
長谷川 功氏 「当院における小児在宅医療への取り組み~寄り添いと連携の視点を持って~」
幸道 直樹氏 「小児が発端者であるインフルエンザの家族内感染調査」
森 啓之氏 「夜尿症児における日常生活指導の効果」
家森百合子氏 「発達障害児の早期発見早期治療の重要性と小児科の保険診療でできる限界」
山内 英子氏 「病児保育の現状と今後の展望」
尾崎 望氏 「格差と貧困の広がりの中で小児科医療機関の果たす役割」
⑥メンタルヘルス分科会
才村 泰生氏 「認知症患者を抱える家族のメンタルヘルスケアについて」
礒野 理氏 「ためこみ症(Hoardingdisorder):当院で関わった症例の特徴と経過について」
丸井 規博氏 「地域精神医療における垂直統合型診療所のあり方」
⑦「生活習慣病」分科会
辻 俊明氏 「スマートフォンおよびコンピューターディスプレイの眼および身体に及ぼす影響」
倉田 正氏 「~肛門健康音頭でルンルンルン~」
⑧貧困・労働・生活・環境問題がベースにある医療と健康の問題分科会
河本 一成氏 「福島第一原発事故による避難者こども検診の取り組みについて」
山本 昭郎氏 「京都府内の大気汚染調査第12報―会員協力のもとでNO2カプセル測定―」
三浦 次郎氏 「無料低額診療を広げてほしい~無低を適用して安心して癌緩和治療を続けられた症例を通じて~」
⑨口腔の健康問題分科会
⑩医療技術、医学・医療運動史、医療制度問題・医療運動分科会(A・B)
門 祐輔氏 「地方都市における民間小病院の役割―京都府北部での経験―」
礒野 理氏 「旧日本軍遺棄毒ガス被害者実態調査と日中共同医療支援」
関 浩氏 「自院で経験した虚血性大腸炎53例―開業医としての対処」
ポスターセッション10/10 9:00~15:00
宇田 憲司氏 開業保険医の国民医療への貢献―その法的基盤―
砺波 博一氏 医療安全への対策―応召義務違反を訴える裁判例から
林 一資氏 医事紛争・医療訴訟からみる医療安全対策
松原 為人氏 急性期教育病院と地域へのヘルスプロモーションの拠点を目指した病院新築移転計画のコンセプト
ティーチ・イン(討論集会)10/10 13:30~16:00
皆保険体制の持続可能性と開業医医療―皆保険成功の秘訣は「開業医的医療」にあり
①基調講演 「日本の医師歯科医師・保険医の運動の歴史と課題」
住江 憲勇氏(保団連会長) 宇佐美 宏氏(保団連歯科代表)
②各分科会からの報告 ③討論 ④「開業医医療復権・京都宣言」の採択