76%が原発の運転再開容認/中越沖地震100人アンケート
2007年7月の新潟県中越沖地震で大きな被害を受けた柏崎市と刈羽村の被災者のうち76%が地震以降、運転が停止している東京電力柏崎刈羽原発の早期運転再開を容認していることが7月12日、共同通信が100人を対象に実施したアンケートで分かった。生活に不安を感じている人は77%に達した。
運転再開に「賛成」が29%、「賛成ではないが仕方ない」が47%で、容認は計76%。「どちらかといえば反対」(10%) 「反対」(14%) の計24%を大きく上回った。
容認の理由としては「原発がないと自治体に税金が入ってこない」「原発関係者が店に来なくなるとやっていけない」など、地元経済への影響を深刻に受け止める声が半数近くに上った。
一方、反対の理由は「原発がなければ仕事を失う人もいるが、住民は命が懸かっている」「東電は『安全だ』と言うが信用できない」など原発災害への懸念が強い。
アンケートは6月30日−7月4日、柏崎市と刈羽村で実施。面談方式で、自宅に住む50人と仮設住宅の50人から聞いた。平均年齢は63歳。【共同】