4−6割がリハ算定上限後も継続/慢性期協会調査
8月10日の中医協・慢性期入院医療の包括評価調査分科会で、武久洋三委員(日本慢性期医療協会長)は協会員施設を対象に実施した維持期リハビリテーションに関するアンケートなどの調査結果を報告した。リハビリ対象患者のうち、標準的算定日数を超えてリハビリを継続した患者は4−6割程度に上っていた。
2009年1−6月の状況を821施設を対象に実施し、264施設から回答があった。標準的算定日数を超えてリハビリを継続した患者の割合は、「脳血管疾患等リハビリ」で59.2%、「呼吸器リハビリ」で40.2%、「運動器リハビリ」で36.9%だった。算定日数内に終了した患者の割合は「脳血管疾患等リハビリ」で16.9%、「呼吸器リハビリ」で15.5%、「運動器リハビリ」で28.7%。
標準的算定日数を超えて継続できなかった理由(複数回答)は「治療を継続すると回復は見込まれるが算定できないため」42.3%、「治療を継続しても回復が見込まれないため」40.7%、「リハビリスタッフ不足のため」37.0%など。
また、08年10月−今年3月に医療療養病床で3カ月以上入院した患者に関する医療区分の変化に関する調査では、医療区分が悪化した患者が軽快となった患者を上回った施設が40.1%、軽快患者が悪化した患者を上回った施設が37.3%と拮抗していた。(8/11MEDIFAXより)