2016高齢者大学(2) 身も心も「しなやか」に  PDF

2016高齢者大学(2) 身も心も「しなやか」に

 京都高齢者大学健康講座の第2講は、協会の吉中丈志理事が講師を務めた。テーマは「百歳の心臓・血管の話」で、出席は28人となった。

 吉中理事は、心臓の働きと循環器系の仕組みをわかりやすく説明した上で、高血圧、心筋梗塞、狭心症、動脈硬化、心筋梗塞、弁膜症、心不全などの病態をスライドで詳細に解説。治療法として、一般的に行われている風船・ステント治療、バイパス手術について説明した。

 また、右京区在住で100m走や砲丸投げの高年齢記録保持者としてギネス認定されている105歳の方の胸部レントゲンなどを紹介。とても高齢とは思えない日々の暮らしぶりも動画で紹介し、無理せず鍛錬を継続する姿に、出席者一同が驚きの声をあげていた。

 最後に、吉中理事は喫煙や肥満、運動不足が疾病のリスクではあるけれども、引き金となる因子は過度の疲労や睡眠不足、ストレスなど日常生活、特に仕事にかかわるものだと述べ、生活習慣病も就労環境と切っても切り離せないとした。心と体を健康に保つためには、「しなやか」がキーワードだと話し、歳を重ねても健康でいられるよう日常生活で改善できるものは改善していこうと締めくくった。

 次回は、7月7日(木)「乳幼児〜小児の皮膚疾患や皮膚のメンテナンス」で、山田一雄理事に講師を務めていただく。中途入学や単月(1回1000円)での参加も可能なので患者さんにぜひお勧めいただきたい。問い合わせは、協会事務局まで。

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