12年度ダブル改定で「連携の体系的見直し」/
社会保障機能強化の工程表案
社会保障国民会議の座長を務める経済財政諮問会議民間議員の吉川洋氏(東京大大学院教授) は12月3日の諮問会議で、国民会議の報告書に基づいた「社会保障の機能強化の工程表」のイメージとなる資料を提出した。2012年度の診療・介護報酬改定で医療・介護の連携体制の「体系的見直し」に取り組むことなどを打ち出している。
資料では、09年度の介護報酬改定で介護従事者の処遇改善と確保、10年度の診療報酬改定で救急、産科などの体制強化などに取り組むことに言及。さらに、12年度の診療報酬改定では「急性期の機能分化推進」「地域包括ケアの推進と在宅医療の強化・充実」、同年度の介護報酬改定では「医療との連携強化」「在宅介護の強化・充実」を図るとしている。
医師などの人材確保に向け、12年度までに臨床研修制度の見直し、医師と看護師などとの役割分担の推進などの制度の見直しを図ることなどもうたっている。(12/4MEDIFAXより)