11年PB黒字化「困難になりつつある」/経済財政の中長期方針、閣議決定  PDF

11年PB黒字化「困難になりつつある」/経済財政の中長期方針、閣議決定

 政府の経済財政諮問会議は1月16日、「経済財政の中長期方針と10年展望」を了承し、麻生太郎首相に答申した。

 政府は1月19日、経済財政諮問会議の答申に基づいた「経済財政の中長期方針と10年展望」(政策解説資料1) を閣議決定した。目標に掲げていた2011年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス・PB) の黒字化について「達成は困難になりつつある」と明記。当面は景気対策、中期的に財政再建、中長期的に経済成長を目指す方針を盛り込んだ。

 PBの黒字化については、世界的な金融危機と経済悪化を受けた税収の落ち込みや歳入改革が未実施となっていることなどを踏まえ、「一定の確度をもって見通すことは困難」と指摘。現行の努力目標の下で、景気回復を優先しつつ、財政健全化に取り組む方針を掲げた。目標達成が遅れる場合も、「遅れをできる限り短くする」としている。(1/21MEDIFAXより)

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