1000円なら計9兆円税収増/たばこ増税で研究班試算
厚生労働省の研究班は9月17日、主力商品が1箱300円のたばこを増税により2009年から1000円に値上げした場合、17年までで国・地方合わせ合計約9兆円の税収増が見込めるとの試算を発表した。
今回の試算は、従来の小幅値上げが消費実績に与えた影響をそのまま当てはめるのではなく、値上げでいったん禁煙しても再び喫煙する人がいることなども考慮したのが特徴。1箱1000円にすれば増税2年目の10年に税収は1兆2740億円増えピークを記録、17年までに計9兆341億円増える。
1箱500円にすると計3兆9502億円、400円でも2兆2228億円のプラス。値上げしても1箱の価格に占める税率は据え置くなど堅めの条件で試算したといい、高橋裕子・奈良女子大教授は「喫煙者が(値上げ後に) 禁煙や節煙をしても税収が増えることが確かめられた」としている。【共同】(9/19MEDIFAXより)