10年末時点の潜在看護職員71万人/厚労科研で推計
看護師・准看護師免許取得者のうち33.9%に当たる71万4669人が2010年末時点で就業していない潜在状態にあるとの推計がまとまった。千葉大大学院看護学研究科の小林美亜准教授が研究代表者を務めた12年度の厚生労働科学研究費補助金事業「日本における潜在看護職員数の推計」の報告書で明らかになった。看護師と准看を分けた推計値は、看護師が潜在看護職員率23.0%の30万6393人、准看は同52.6%の40万8276人だった。
同報告書は、都道府県レベルで潜在看護職員数を推計する方法を検討し、把握に努めるべきと指摘している。
潜在看護職員推計値はこれまで、厚生労働省が推計した02年末時点の54万9783人や、厚労科研費事業で推計した04年末時点の64万5967人などが指標として用いられてきた。(6/5MEDIFAXより)