09年はHIV感染者が減少/厚労省調査
厚生労働省は2月12日のエイズ動向委員会に、2008年12月29日から09年12月27日までの約1年間の新規HIV感染者報告数は1008件で、前年から105件減少したと報告した。新規AIDS患者報告数は420件で前年から12件減少した。厚労省は「検査件数の減少に伴い、新規HIV感染者は前年と比較して減少した」としている。
自治体が実施するHIV抗体検査件数は15万252件で、前年から2万6904件減少。検査件数が減少した理由について、厚労省は「インフルエンザの影響を受けた可能性はあるが、国民のHIVに対する関心が薄れてきていることが懸念される」としている。
09年第4四半期、検査数微増
厚労省は、09年第4四半期(09年9月28日−12月27日)に自治体などが実施したHIV抗体検査件数は3万4491件で、前回から1593件増加したと報告した。厚労省は「12月1日の世界エイズデーに伴い多くの自治体で普及啓発イベントや臨時検査が行われたにもかかわらず、検査件数に大きな増加は見られなかった」としている。新規HIV感染者報告数は244件で前回から5人、AIDS患者報告数は84件で前回から12人、それぞれ減少した。(2/15MEDIFAXより)