08年度保険診療収益、病院で1.5%増/TKC医業経営指標
日本医師会は「TKC医業経営指標に基づく動態分析の概要」をまとめ、中川俊男常任理事が11月18日の定例会見で公表した。2008年度診療報酬改定で、改定財源が重点的に投入された病院でも、保険診療収益の対前年度比は1.5%増にとどまった。診療所は0.3%増だった。
厚生労働省が指摘する「医療費の自然増は3%台」の伸びを示さなかった理由について日医は、受診日数の減少があるとあらためて指摘。診療報酬は受療行動に変化がない前提で財源の配分が行われていると問題視し、今後は受診日数の変化や平均在院日数の短縮化などにも着目するなど、制度改革の進捗状況にも配慮した診療報酬改定の検討が求められるとした。(11/19MEDIFAXより)