TPP参加・医療ツーリズム推進に反対/北海道医
北海道医師会、北海道歯科医師連盟、北海道薬剤師会、北海道看護協会の医療4団体と民主党北海道との「国費予算編成に向けた政策懇談会」が7月2日、札幌市内のホテルで開催され、北海道医(長瀬清会長)からは、混合診療の全面解禁、医療ツーリズムの推進、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加は「いずれも所得格差による受診抑制や国民皆保険制度崩壊へとつながる」として、医師会として強く反対すると主張。さらに長瀬会長は、医療を新成長戦略の柱の一つに据えて産業化を推し進める民主党の政策について触れ、「国民皆保険制度を絶対に崩壊させることのないように」とくぎを刺した。
北海道医の要望事項は以下の8項目。?地域医療の確保と国民皆保険制度の堅持?診療報酬の是正と受診抑制への対応?救急医療体制の充実・確保?労働者等を取り巻く環境対策?ワクチンの定期予防接種?看護職員および実習施設の確保・充実?看護師等養成所運営費補助金の維持?事業税非課税措置の存続と社会保険診療報酬等に対する消費税非課税制度の改善。(7/5MEDIFAXより)