DPC3種類の「逓減制」を了承/中医協・基本問題小委
中医協・診療報酬基本問題小委員会(委員長=遠藤久夫・学習院大教授)は8月5日、DPCの1日当たり点数の新しい設定方法を了承した。2010年度以降、入院期間に応じた「逓減制」を現行の2種類から3種類に改変する。厚生労働省保険局医療課は、新たに3種類の逓減制を導入することによって、入院初期の1日当たりの医療資源の平均投入量が大きい場合や、入院から数日を経過した後に医療資源の投入量が包括点数を上回る場合など、現行の仕組みでは点数設定が実態と乖離していた問題を解消することができるとしている。
次期診療報酬改定から調整係数が段階的に廃止されるのに伴い、「入院期間1」(診断群分類ごとの25パーセンタイル値に相当する在院日数)までの点数について、平均点数より15%上乗せしている現行の逓減制に加え、(1)入院期間1までの点数をさらに上乗せし、それ以降の点数を引き下げる(2)入院期間1までの点数を引き下げ、それ以降の点数を引き上げる─の類型を新たに設ける。
がん化学療法など現行で入院初期の資源投入量が著しく高い場合に、入院期間1を診断群分類ごとの5パーセンタイル値に相当する在院日数に設定している逓減制は廃止する。(8/6MEDIFAXより)