DPC新係数、4項目の導入に大筋合意/中医協・基本問題小委  PDF

DPC新係数、4項目の導入に大筋合意/中医協・基本問題小委

 中医協・診療報酬基本問題小委員会(委員長=遠藤久夫・学習院大教授)は6月24日、DPC評価分科会がまとめた新たな機能評価係数の候補10項目のうち、次期診療報酬改定時の導入を「当確」とした4項目について、次期改定時に導入することに大筋で合意した。各項目を係数化する際の算出根拠となる評価指標については、引き続き小委と分科会で議論を進める。

 次期改定時の導入に向けて、基本問題小委で検討を進めることに合意したのは▽正確なデータを提出していることの評価▽効率化に対する評価▽複雑性指数による評価▽診断群分類のカバー率による評価―の各項目。一方で(1)救急・小児救急医療の実施状況と救急での精神科医療への対応状況による評価(2)医療の質に関するデータを公開していることの評価(3)患者の年齢構成による評価(4)診療ガイドラインを考慮した診療体制確保の評価(5)医療計画で定める事業について地域での実施状況による評価(6)医師、看護師、薬剤師等の人員配置(チーム医療)による評価―は分科会で継続して検討する項目とした。ただ、遠藤委員長はこの6項目のうち「救急の評価」「質に関するデータ公開」について「導入を前提に議論してもよいのではないか」と述べた。

 この日の議論では、係数化が固まった項目のうち新係数と出来高による「2重評価」について議論を深めるべきだとする意見が相次いだ。(6/25MEDIFAXより)

ページの先頭へ