DPC新係数、次期改定へ議論スタート/中医協分科会
中医協のDPC評価分科会(分科会長=西岡清・横浜市立みなと赤十字病院名誉院長)は6月30日、2012年度診療報酬改定に向けて、新たな機能評価係数(機能評価係数?)に関する議論を始めた。厚生労働省は分科会に対し、10年度改定で導入した機能評価係数?の評価を▽DPC全医療機関が目指す望ましい方向性▽社会的に(地域で)求められている機能▽医療機関ごとの投入資源量の乖離の是正―に分類した上で、12年度改定での考え方や具体的な項目設定について意見を求めた。委員からは、チーム医療や中小病院に対する評価を求める意見が上がった。
●「粗診粗療ない」09年度調査報告
厚労省はこのほか、09年度「DPC導入の影響評価に関する調査結果および評価」の最終報告案と、09年度再入院・再転棟に関する調査の結果を報告した。平均在院日数の短縮化傾向は続いたが、主な要因は「診断群分類ごとの在院日数の減少」だったことなどから、「粗診粗療は見受けられなかった」との結論で一致した。近く正式な報告をまとめ、中医協の総会または診療報酬基本問題小委員会に報告する。(7/1MEDIFAXより)