DPCで入院医療の中身に変化/ 「治癒率低下」で西岡分科会長

DPCで入院医療の中身に変化/ 「治癒率低下」で西岡分科会長

 中医協のDPC評価分科会の西岡清分科会長(横浜市立みなと赤十字病院長) は7月16日、中医協・診療報酬基本問題小委員会に出席し、DPC対象病院の治癒率が低下している現状について「入院医療の中身が変化した結果」と説明した。中川俊男委員(日本医師会常任理事) が、治癒率と再入院率の悪化についての解釈を求めたのに対し答えた。

 西岡分科会長は「従来は、改善するまで病院に置いてほしいとの患者の要望もあり、医療行為をしてないのに入院させているのが実情だった。DPCの導入で本来の入院の在り方が議論されるようになり、不必要な長期入院は避けるようになった。この部分が短縮され、転帰が治癒ではなく軽快で退院させるようになった」と説明した。

 厚労省によると、治癒とは「退院時に、退院後に外来通院治療の必要性がまったくない。または、それに準ずると判断されたもの」であり、軽快とは「疾患に対して治療を行い改善が見られたもの。原則として、退院時点では外来などで継続的な治療を必要とするが、必ずしもその後の外来通院の有無は問わない」と定義している。(7/17MEDIFAXより)

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