CO2目標上回り28万トン削減/自主参加型の排出量取引

CO2目標上回り28万トン削減/自主参加型の排出量取引

 環境省は9月9日、2006年度から08年8月まで実施した第2期の「自主参加型国内排出量取引制度」で、全参加者が削減目標を達成し、全体で目標を上回る約28万トンの二酸化炭素(CO2) が削減されたと発表した。日本の5万世帯を超える年間排出量に相当する。

 同制度は、環境省が05年度に開始。CO2の排出削減目標を設定して対策に取り組む参加企業や事業者は前回の31から61にほぼ倍増。参加者全体では、基準年の排出量と比べて25%の減少で、目標の19%を上回る削減実績となった。
目標以上に削減した分の排出枠の売買は51件、計約5万5000トンが成立。前回の24件、計約8万3000トンから件数は増えたが、小口の取引が増えたため総量は減った。1トン当たりの平均取引価格は約1250円で、前回とほぼ同額。環境省は「前期の価格が参考にされたようだ」としている。【共同】

ページの先頭へ