9月6日に控訴審初弁論/イレッサ訴訟  PDF

9月6日に控訴審初弁論/イレッサ訴訟

 肺がん治療薬「イレッサ」に重大な副作用の危険があることを知りながら適切な対応を怠ったとして、患者3人の遺族が国と輸入販売会社アストラゼネカ(大阪市)に損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁(園尾隆司裁判長)は6月7日までに、控訴審第1回口頭弁論を9月6日に開くことを決めた。

 3月の東京地裁判決は、イレッサ承認時の「添付文書」で副作用の記載が不十分だったと指摘。「副作用による死亡の可能性を記載するよう指導しなかった」と国の責任も認め、患者2人の遺族に対し、計1760万円を支払うよう命じた。2002年10月に「緊急安全性情報」が出た後に服用を始めた患者1人への賠償責任は否定した。

 国とア社、原告の遺族全員の双方が控訴した。

 大阪地裁でも同様の訴訟が起こされ、ア社と原告側が一審判決を不服として大阪高裁に控訴している。(6/9MEDIFAXより)

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