75歳未満の死亡率が改善/がん対策基本計画で中間報告  PDF

75歳未満の死亡率が改善/がん対策基本計画で中間報告

 厚生労働省は6月15日、「がん対策推進基本計画中間報告書」を公表した。がん対策推進基本計画では、75歳未満の年齢調整死亡率を10年で20%減少させることが目標。報告書によると、2005年に92.4だった年齢調整死亡率は08年には87.2となり、3年で約6%減少した。厚労省は「数字上はおおむね計画通りに進んでいると評価できるのではないか」としている。

 厚労省は、がん対策推進基本計画の進捗状況を把握するため、がん対策推進協議会の意見を聞いた上で今回の中間報告を取りまとめた。中間報告では、全体目標や分野別個別目標について、目標と進捗状況を説明しているほか、同協議会から上がった意見も記載した。意見は、今後の基本計画の最終報告や次期基本計画を作成する際のたたき台とする。

●未成年者喫煙率、目標達成できず

 がんの予防では「未成年者の喫煙率を3年以内に0%にする」との目標を設定していたが、08年度厚生労働科学研究の研究班の調査によると、未成年者の喫煙率は、男性の中学1年生で1.5%、高校3年生で12.8%、女性は中学1年生で1.1%、高校3年生で5.3%となっており、目標を達成できなかった。がん対策推進協議会は「禁煙対策のさらなる推進が必要」としている。(6/16MEDIFAXより)

ページの先頭へ