6月中に各府省へ要望書提出/全国市長会
全国市長会長の森民夫・長岡市長(新潟)は6月8日、東京都内で開いた年次総会で、医療保険制度、介護保険制度などの課題について全国市長会各支部から上がった議案を整理し、6月中にも各府省に提言書を提出することを明らかにした。このうち重点項目については、全国市長会の役員が大臣らと面談して要望する。
●状態固定要介護者の認定期間延長などを要望
提言書の内容は、医療、介護、少子化対策、廃棄物処理など多岐にわたる。介護保険制度に関しては、6月6日に開いた各領域の議案について整理・検討する分科会で「状態が固定化した要介護5の認定期間を無期限化し、審査対象外とすることを検討されたい」として追加要請があった項目を「状態が固定化した要介護5等の高齢者の認定期間を延長し、事務の効率化を図ること」として盛り込んだほか、介護職以外にも拡大した処遇改善交付金事業の恒久化などを求める。
医療保険制度に関しては▽国の責任による財政基盤の拡充・強化を図った上で国保の再編・統合などを行う▽市町村事務の効率化▽特定健診・保健指導、産科医療補償制度などの見直し▽後期高齢者医療制度の保険料上昇抑制を国の責任で行う―などを求める。(6/9MEDIFAXより)