3年間で介護人材30万人を確保/日本経済再生への戦略プログラム  PDF

3年間で介護人材30万人を確保/日本経済再生への戦略プログラム

 自民党の日本経済再生戦略会議は3月30日、雇用対策など当面の緊急課題をまとめた「日本経済再生への戦略プログラム」(中間報告)を大筋で了承した。今後3年で、介護人材30万人の確保をはじめとして200万人分の雇用を確保・創出する。中長期的に3%程度の成長を目指すとした。 対策の規模は過去最大級とするものの、「○○兆円」と具体的な数値の記載は見送った。中間報告は31日に政審、総務会での了承を経て、同日中に麻生太郎首相に提出。政府・与党が検討を開始する追加経済対策に反映する。

 緊急対策については、100年に1度の経済危機への対応策として、職業訓練中の生活支援などの緊急雇用対策などを充実させるほか、中小企業の資金繰り支援などにも着手する考えを示した。

 また、中長期対策としては戦略プログラムを牽引する優先的な主要10施策を取り上げた。医療関係では「健康長寿と子育てを支える質の高い生活コミュニティの形成」を掲げ、地域医療の再生と最先端医療技術の革新や、介護拠点の整備と処遇改善を通じた介護人材30万人の確保の必要性を示した。

 この戦略プログラムを加速するための制度改革にも言及しており、地域医療を再生するための「基金」を創出するアイデアも1つの例として提示した。

 主要10施策の推進と同時に「12分野別施策メニュー」も明示。「フロンティア分野」として、最先端の医療技術の取り組みを、「地域を中心とした現場力の再生」として、救急医療でのいわゆる「たらい回し」の解消など、医療・介護・保育・少子化分野をそれぞれ取り上げた。(3/31MEDIFAXより)

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