3ワクチン接種事業に1085億円/厚労省・補正予算案
子宮頸がん予防のHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン、Hib(インフルエンザ菌b型)ワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの3種のワクチンの接種を促進するため、厚生労働省は2010年度補正予算案に1085億円を計上した。厚労省の厚生科学審議会・感染症分科会予防接種部会による意見書では、疾病の重篤性などを考慮し定期接種化に向けた検討を行うこととしているが、定期接種化には法改正が必要なため、緊急的な措置を取る。
「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金(仮称)」では、3ワクチンの接種事業に対して、国が都道府県に設置した基金に出資。ワクチン接種を受ける人に市町村が助成する額の2分の1を基金から出す。事業は10−11年度の2カ年とした。助成対象事業は民間保険の加入などを要件としている。
各ワクチンの接種対象者は▽HPVワクチン=中学1年−高校1年の女子▽Hibワクチン=0−4歳の乳幼児▽小児用肺炎球菌ワクチン=0−4歳の乳幼児。(10/27MEDIFAXより)