3ワクチンの定期接種化など要望/保団連
保団連は8月8日、細川律夫厚生労働相に対し、Hib・小児用肺炎球菌・HPVワクチンについて2012年度から定期接種化することなど7項目を盛り込んだ予防接種に関する要望書を提出した。
保団連は、WHO(世界保健機関)や諸外国で推奨されている予防接種を予防接種法に基づかない「任意接種」とし、必要性や費用負担、接種による健康被害に対する負担の多くを被接種者に求めていることが「大きな問題」と指摘。▽Hib▽小児用肺炎球菌▽HPV▽B型肝炎▽ロタウイルス▽季節性インフルエンザ▽流行性耳下腺炎▽水痘▽成人用肺炎球菌―のワクチンについて定期接種化を求めた。その上で、日本で情報収集などを行った上でなければ予防接種法の対象とならないのであれば、少なくともその間は公費負担すべきとした。
また、厚生科学審議会・感染症分科会予防接種部会で不活化ポリオワクチン(IPV)の国内導入の見通しが示されたことについて「不活化ワクチンに扉が開いたことは歓迎する」とした上で、流通開始までのポリオワクチンの危険性を排除するために不活化ポリオワクチンの輸入やIPV単独ワクチンの開発を進めることを求めた。(8/9MEDIFAXより)