2次補正予算案が成立/与野党攻防は09年度予算案審議へ  PDF

2次補正予算案が成立/与野党攻防は09年度予算案審議へ

 定額給付金や介護従事者支援、妊婦健診無料化などを盛り込んだ2008年度第2次補正予算案が1月27日成立した。定額給付金を除いた修正案が26日に参院本会議で民主党など野党の賛成多数で可決されたが、憲法60条で定める衆院優越の規定によって政府案が成立した。今後の与野党の攻防は年度末に向けた09年度予算案の審議に移る。

 第2次補正予算案のうち社会保障関係では、介護従事者の処遇改善や人材育成に1491億円を計上。妊婦健診の無料化を進めるため790億円を盛り込んだ。後期高齢者医療制度で低所得者の保険料負担の軽減を図るため1215億円を計上した。

 また、社会保障費の自然増2200億円の抑制に向けて健保組合などに1000億円の負担を求める特例法案が廃案となったことから、08年度予算の不足分を補てんするため1000億円を計上した。

 今回、民主党と社民党、国民新党の野党3党は自民党分裂の呼び水にしようと、定額給付金を除いた修正案を国会に提出した。衆院の採決では同党を離党した渡辺喜美元行政改革担当相ら2人が採決の前に退席する造反も起こった。

 また、衆参で異なる2次補正予算案が可決されたため、26日に両院協議会を開き対応を話し合った。野党が過半数を占める参院側が両院協議会の運営方法に注文を付けたため、協議会は26日深夜まで及んだ。27日午後に再開したが、衆参の意見の隔たりは大きく、協議会は散会した。この結果、憲法の規定によって政府案が成立した。(1/28MEDIFAXより)

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