2・3次救急病院からの受け入れ7割強/療養病床協会調査

2・3次救急病院からの受け入れ7割強/療養病床協会調査

 療養病床を持つ病院のうち、2次・3次救急医療機関から患者を受け入れている病院は7割を超えることが6月18日、日本療養病床協会の「救急医療と療養病床との連携に関するアンケート調査」で分かった。介護保険施設や在宅の高齢者に救急医療が必要となった場合、療養病床が積極的に担うべきとした病院は71.9%に上った。

 調査は6月に同協会員740病院を対象に実施し、317病院から回答を得た。総病床数は5万6369床で、内訳は医療療養病床40.6%、介護療養病床30.1%、一般病床12.9%などだった。

 2次・3次救急医療機関からの患者受け入れを行っている病院は229施設(72.2%) で、年10回以上受け入れている病院は63.7%に上った。また、2次・3次救急医療機関から患者の紹介があれば「できるだけ受け入れたい」とした病院は72.9%を占めた。

 受け入れ可能な患者状態は「医療区分2と3の患者」が55.5%と最多で、「介護療養病床の対象患者」の39.4%が続いた。「区分にこだわらない」との回答も36.3%を占め、同協会は「幅広い患者を受け入れる体制ができている」と分析している。積極的に受け入れたい患者の状態は、気管切開が52.4%、重度意識障害が44.5%だった。

 2次・3次救急医療機関との連携について聞いたところ、73.5%が連携をさらに強めたいと回答。連携システムを構築する場合、積極的に参加するとした病院も76.0%で、条件付きで参加とした17.7%と合わせると、9割超の病院が連携体制を希望していた。(6/19MEDIFAXより)

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