12年度概算要求の基本方針策定へ/政府・医療イノベ会議が会合
政府の新成長戦略実現会議に設置された医療イノベーション会議(議長=仙谷由人官房長官)は11月30日、首相官邸で初会合を開いた。革新的な医療技術の研究開発や実用化を促進するため、関係省庁による2011年度予算の執行方針や、12年度予算概算要求に向けた方針を策定する。
会議は、文部科学省と厚生労働省、経済産業省が過去2回開いた政務レベルの会合を格上げした。当面の課題としては、重点分野の絞り込み・取り組みの基本方針を策定した上で、予算関連の方針の検討に着手。当面はがん分野を重点とし、再生医療や認知症などの分野についても検討する。
中長期的には、医療技術の実用化を促進するため、臨床試験ネットワークの立ち上げのほか、高度医療評価制度や治験制度の見直しなどを検討。研究開発成果を活用した医療技術について、医療保険制度上の扱いについても検討する。
会合では、医療イノベーションを推進するため、内閣官房に担当室を設置する方針を決めた。担当室は産学官で構成し、政策の企画・立案や総合調整を担う。(12/1MEDIFAXより)