11年度平均料率9.57%と試算/協会けんぽ「引き上げ不可避」  PDF

11年度平均料率9.57%と試算/協会けんぽ「引き上げ不可避」

 全国健康保険協会は9月15日の運営委員会で、2011年度の平均保険料率が最大で9.57%になるとする試算を示し「一定の引き上げが避けられない」との見方を示した。年末の政府予算案決定を踏まえて、11年1月をめどに最終的に決定する。

 協会けんぽの平均保険料率は現状で9.34%。11年度予算の概算要求ベースでの保険料収入を確保するためには、0.23%分の引き上げが必要となる。ただ、?70−74歳の患者負担引き上げ凍結?出産育児一時金増額─が10年度末で終了した場合は、やや引き上げ幅が小さくなり、料率は9.53%となる。さらに現状で16.4%となっている国庫補助率を健保法本則で定められた最大の20%に引き上げた場合は、?と?が継続した場合で9.29%、終了した場合で9.25%で済む。

 国庫補助率が現状維持の場合、月収28万円の平均的な被保険者の保険料負担は、9.57%となった場合は年間8600円(本人と事業主の折半)、9.53%の場合は7100円(同)の負担増となる。

 委員からは国庫補助率の引き上げを強く求める意見が相次いだ。(9/16MEDIFAXより)

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