1000万人の患者情報をDB化/副作用分析で厚労省、概算要求へ
2015年度に1000万人規模の患者情報を集めたデータベース(DB)を構築することを目標に、厚生労働省は11年度から5つの拠点病院で準備事業を始める。将来的にはDBを使って医薬品の副作用情報の分析に役立てたい考えだ。準備事業では、DBに集める共通項目を決めるほか、個人情報の取り扱いのルール作りも進める。必要な経費を11年度予算の概算要求に計上する。
厚労省医薬食品局によると、医薬品の副作用報告は医療機関の自主的な報告に頼っており、その医薬品を使用している患者数の母数は分からないという。また、もともとの持病が副作用として報告される例もあり、現状では副作用の発生率などの正確な把握が困難となっている。このため厚労省は、1000万人規模の患者情報をデータベース化し副作用の正確な把握に努めることにした。(8/23MEDIFAXより)