100例目の脳死移植へ/法施行13年、10年17例目  PDF

100例目の脳死移植へ/法施行13年、10年17例目

 日本臓器移植ネットワークは9月30日、蘇生後脳症で東北大病院に入院中の30代の男性が臓器移植法に基づく脳死と判定されたと発表した。提供された臓器が移植されれば、1997年10月の移植法施行以来、13年間で通算100例目となる。

 2010年17例目で、7月の改正移植法施行後14例目。今回を含む13例は、改正前に必要だった本人の書面による意思表示はなかったが、家族が脳死判定と提供を承諾した。97年の施行から1年4カ月あまりは提供がなく、その後、09年までは年間3−13例だった。改正法による提供数増加が際立っている。

 これまでの98例で脳死移植を受けた患者は計434人。さらに、9月29日午前に市立札幌病院で脳死と判定された99例目の女性から提供された臓器の移植手術が各地で進められた。

 法的脳死判定は今回が101例目だが、脳死移植は00年に医学的理由で断念された1例を除き、100例目。【共同】(10/1MEDIFAXより)

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