10年度改定の影響率は3%アップ/全自病  PDF

10年度改定の影響率は3%アップ/全自病

 全国自治体病院協議会は10月8日、2010年度診療報酬改定に関する影響率は3.0%程度のアップになるとの調査結果をまとめた。結果は、全自病のホームページに10月12日までにアップする予定。10年度診療報酬改定の影響率調査は、日本病院会でも進めており、11月に公表の予定だ。

 全自病診療報酬対策委員会が行った調査は、会員病院947病院を対象に、4−6月の3カ月分の収入について改定前と比較し、データの補正・解析によって影響率をはじき出している。回答病院は604病院(回答率63.8%)、検証分析対象は542病院だった。

 10年度診療報酬改定では、救急医療、小児科、産科、外科などを重点項目に、急性期入院医療を手厚く評価した。患者1人当たりの入院単価は4.3%のアップ、外来単価は5.2%のアップとなった。外来単価のアップについて全自病では、DPC病院の外来での検査や、外来化学療法の増加に起因すると見ている。

 全国自治体病院協議会は10月8日、2010年度診療報酬改定に関する影響率は3.0%程度のアップになるとの調査結果をまとめた。結果は、全自病のホームページに10月12日までにアップする予定。10年度診療報酬改定の影響率調査は、日本病院会でも進めており、11月に公表の予定だ。

 全自病診療報酬対策委員会が行った調査は、会員病院947病院を対象に、4−6月の3カ月分の収入について改定前と比較し、データの補正・解析によって影響率をはじき出している。回答病院は604病院(回答率63.8%)、検証分析対象は542病院だった。

 10年度診療報酬改定では、救急医療、小児科、産科、外科などを重点項目に、急性期入院医療を手厚く評価した。患者1人当たりの入院単価は4.3%のアップ、外来単価は5.2%のアップとなった。外来単価のアップについて全自病では、DPC病院の外来での検査や、外来化学療法の増加に起因すると見ている。

 病院収入の増減では、入院収入が5.1%、外来収入が2.7%それぞれアップしている。外来単価が大幅にアップしたにもかかわらず、外来収入が2.7%にとどまったことについて全自病は、外来患者数が改定前よりも減少したためとしている。

 病院総収入は、改定前より4.1%アップした。病床規模に見ると、20−99床のアップ率が0.9%なのに対して500床以上は8.0%のアップで、病床規模に比例して総収入が顕著にアップしている。また、病院の種類(機能)別では、こども病院の総収入が7.5%のアップで、一般病院の4.8%アップを上回った。全自病は、小児入院医療管理料に「小児科常勤医9人以上」の評価が新設されたことが大きいとしている。

 また、救急体制別の増減では、「救急医療なし病院」から初期・2次救急・3次救急病院のいずれも総収入はアップしていた。特に、3次救急病院は7.9%のアップ率となっている。(10/12MEDIFAXより)

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