10年度厚労省予算案、9.5%増の27兆5561億円
政府は12月25日の臨時閣議で2010年度予算案を決定した。厚生労働省一般会計予算案の当初額は09年度当初予算比9.5%増の27兆5561億円。うち社会保障関係費は同9.8%増の27兆793億円で、医療には同4.8%増の9兆4594億円を計上した。10年ぶりにネットでプラスとなる診療報酬改定の財源には同4.6%増の9兆4043億円を盛り込んだ。一方で救急医療体制の充実や医師確保対策などの補助金は減額が目立った。
協会けんぽの財政悪化に対する国庫負担割合の引き上げに向け8283億円を計上し、補助率を10年7月から健保法本則の16.4%に引き上げる。また、後期高齢者支援金の総報酬割導入に伴う健保組合などの支援として09年度の約2倍に当たる322億円を計上した。
●社会保障関係費の割合51%に
政府全体の予算案の歳出総額は過去最大の92兆2992億円(09年度比4.2%増)。このうち社会保障関係費は27兆2686億円(同9.8%増)で、一般歳出(53兆4542億円)に占める割合は51.0%(同3.0ポイント増)に達した。(12/28MEDIFAXより)