10年度予算成立、厚労省関係は27.6兆円
診療報酬のプラス改定や救急医療・周産期医療の整備などを盛り込んだ2010年度予算案が3月24日、参院本会議で民主党など与党の賛成多数で可決、成立した。自民党と公明党、共産党は反対した。10年度予算案の総額は92兆2992億円(前年度比3兆7512億円増)で、うち厚生労働省関係費は27兆5561億円(同2兆3992億円増)。
厚労省関係では、ネット0.19%のプラス改定となった10年度診療報酬改定に9兆4043億円を計上。救急医療・周産期医療の体制整備には443億円を盛り込んだほか、医師確保や人材確保対策の推進には370億円を充てた。
肝炎患者への医療費助成を拡充した肝炎対策には、前年度の205億円から31億円増額した。また、がん検診の受診率向上で早期発見・早期治療を目指すなど、がん対策の推進には前年度比79億円増の316億円を計上した。(3/25MEDIFAXより)