09年秋に介護従事者の給与水準を検証/報酬改定で宮島局長  PDF

09年秋に介護従事者の給与水準を検証/報酬改定で宮島局長

 厚生労働省老健局の宮島俊彦局長は3月17日の参院厚生労働委員会で、2009年度介護報酬改定での3.0%引き上げによる介護従事者の処遇改善について「秋をめどに介護報酬改定前後の勤務状況について調査し、給与水準について事後的な検証を行う」と述べた。川合孝典氏(民主)の質問に答えた。

 川合氏は、介護従事者の給与について「平均的な業種の方に比べて、ほぼ年収で150万円近く低い」と問題視。さらに介護報酬3.0%の引き上げでは給与の増加が見込めないとした上で「今後はどういう方向で介護従事者の処遇を改善していくのか」と述べ、介護従事者の処遇改善策を求めた。

 これに対し宮島局長は、介護報酬改定後の介護従事者の給与水準を調査するとした上で、「処遇改善に向けた取り組みを事業主などに促していくような業界指導体制を考える」と述べた。

 舛添要一厚生労働相は、介護従事者の給与が低い一因として「キャリアアップのシステムがないことが原因」と指摘。介護従事者の処遇改善に向けて「総合的な対策を取っていきたい」と述べた。(3/18MEDIFAXより)

ページの先頭へ