09年度確定返還金額は30.4億円/指導・監査実施状況
厚生労働省保険局は12月22日、保険医療機関などに対する指導・監査の2009年度の実施状況を発表した。09年度中に確定した診療報酬などの返還額は30億3903万円で、前年度より6億2209万円減少した。医療機関などの指定取り消しは11件(同22件減)だった。
確定した返還金額の内訳は、指導によるものが21億2360万円(前年度比3億9898万円減)、監査によるものが9億1543万円(同2億2311万円減)。
医療機関などへの個別指導は3666件(同256件増)、新規個別指導は5699件(同761件増)、集団的個別指導は1万3254件(同661件増)、監査は85件(同16件増)といずれも増加している。にもかかわらず、返還金額が減少したことについて厚労省医療指導監査室は「指導・監査が09年度中に行われたが返還金額が確定しなかったケースが多かったため」と説明。10年度の確定金額に反映される見通しだ。
医科医療機関に着目すると、監査は39件で前年度比3件増、指定取り消しは2件だった。薬局の指定取り消しは00年度以来のゼロ件だった。指定取り消しの理由は、ほとんどが診療報酬の不正請求だった。(12/24MEDIFAXより)