09年の救急出動、前年比で微増/消防庁が速報、新型インフル影響も  PDF

09年の救急出動、前年比で微増/消防庁が速報、新型インフル影響も

 総務省消防庁は4月16日、2009年中の救急出動件数の速報を公表した。出動件数は512万2247件で、09年に比べて2万5153件(0.5%)の増となった。新型インフルエンザ感染疑いの患者への出動件数が1万6728件で、件数増加に影響を与えた。

 全国の803消防本部のうち、出動件数が増加した消防本部は405本部(50.4%)、減少した消防本部は393本部(48.9%)、増減がなかったのは5本部(0.6%)だった。

 増加した理由を複数回答で聞いたところ、「高齢の傷病者の増加」が最も多く54.6%で、「新型インフルエンザ疑いの傷病者の増加」が31.4%、「不適正利用者の増加」が9.9%となった。減少した理由では「一般市民への救急自動車の適正利用などの広報活動」が最も多く68.7%で、「頻回利用者への個別指導と毅然たる対応」が20.1%などとなった。

 搬送人員は468万1815人で、前年に比べて3179人(0.1%)の増となった。新型インフルエンザの感染疑いによる救急搬送人員は1万7352人で、新型インフルエンザの影響を除くと、救急搬送人員は前年に比べて減少する計算となる。(4/19MEDIFAXより)

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