黒字病院39%に回復/日病など、10年の病院運営調査  PDF

黒字病院39%に回復/日病など、10年の病院運営調査

 全国公私病院連盟と日本病院会は3月29日、2010年6月に実施した「病院運営実態分析調査」の概要を発表した。10年6月単月の収支差に基づく黒字病院の割合は39.4%で、前年と比べ8.2ポイント増えた。

 自治体からの一般会計繰入などは総収益から除外されている。開設者別の黒字病院割合は自治体病院は15.0%、その他の公的病院は67.3%、私的病院は62.9%となっている。黒字病院割合の増加について、全国公私病連は「10年度診療報酬改定で救急・産科・小児科などを重点評価したことや、社会保障費2200億円の削減がなくなったことが大きいのではないか」としている。

 10年6月の100床当たり医業収益は1億5719万1000円(前年比7.3%増)に対し、医業費用は1億6131万5000円(前年比3.8%増)で、医業損益差額は412万4000円の赤字。赤字額は前年(880万3000円)の半分以下となった。医業収益のうち入院収入は1億554万3000円(前年比8.6%増)、外来収入は4541万8000円(前年比4.3%増)だった。医業収益に占める給与費の割合は54.0%で前年より1.8ポイント減った。

 両団体の会員3321病院に調査票を送り、回答のあった1182病院分を分析した。(3/31MEDIFAXより)

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