麻しんワクチン接種率、順調に推移/厚労省  PDF

麻しんワクチン接種率、順調に推移/厚労省

 厚生労働省は12月2日、2008年4−9月の麻しん風しん予防接種実施状況を発表した。麻しんワクチン接種率について前回発表した4−6月の実施状況と比較すると、中学1年生相当が対象となる「第3期」は38.8%から56.4%と17.6ポイント増、また、高校3年生相当が対象となる「第4期」は29.6%から47.6%と18.0ポイント増となった。同省健康局結核感染症課は、目標とする08年度内での接種率95%に向けて順調に推移しているとの見方を示し、今後、特に受験を控えた冬休み前の接種について、都道府県などを通じて強く働き掛ける意向を示した。

 麻しんと風しんの予防接種は06年度から、1−2歳と小学校入学前の2回にわたって実施するようになった。ただ07年、麻しんが大流行し、特に1回接種だった時代に十分に免疫が得られなかった10代を中心に患者が広がったことを受け、厚労省は08年度から中学1年生と高校3年生の時期に追加接種を実施することにした。

 また、9月までの風しんワクチンの接種率は、第3期は56.4%、第4期は47.6%となっている。(12/3MEDIFAXより)

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