麻しんの予防接種率50−60%台/京都府内 中1・高3、国目標下回る  PDF

麻しんの予防接種率50−60%台/京都府内 中1・高3、国目標下回る

 近年の若者の麻しん流行を受け、2008年度から予防接種の対象となった中学1年と高校3年の京都府内の接種率が08年12月末現在で、それぞれ全国平均値を下回る50−60%台にとどまっていることが2月25日分かった。国は接種率95%を目標に掲げるが、府内の08年度の目標達成は困難な見通し。

 府の調査では、国が08年度から5年間の時限措置で公費負担することにした麻しんワクチンの接種率は、中学1年が65.3% (全国平均66.1%)、高校3年が53.3%(同58.1%)といずれも低調で、うち、京都市は中学1年が65.7%、高校3年が49.9%。

 感染力が強い麻しんの予防はワクチン接種が有効とされ、国は1歳児と小学就学前も含めた4期で2度の接種を推奨している。当該年度に接種しなければ、約1万円の自己負担が必要になる。

 府内市町村も未接種者への個別通知など働きかけに努めているが、接種率は市町村で差が大きく、高校3年時で50%を下回る自治体が5市町あった。

 府健康対策課は「制度が始まったばかりで、本人や家族の予防接種に対する認識が薄いことが原因」と見ている。京都市では09年度から全市立中学で集団接種を導入する方針。

 各市町村では、無料で受けられる3月末までの接種を呼び掛けている。

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