高額薬剤の判定基準「84パーセンタイル」に/DPC分科会  PDF

高額薬剤の判定基準「84パーセンタイル」に/DPC分科会

 中医協のDPC評価分科会は8月1日、高額薬剤の今後の対応についての具体案を提示した。新規承認・効能追加となった高額薬剤は現行ルールでは、「平均+1SDルール」を満たす薬剤を使用した患者を次期診療報酬改定までの間、出来高算定としているが、判定基準の緩和・見直しを図るため、標準偏差による基準判定から「パーセンタイル」の判定基準に変更することを了承した。「平均+1SD」は84.13パーセンタイルに相当することから「84パーセンタイル」を基準にする。厚生労働省は、この変更で多くの事例で事実上、基準緩和になると説明している。

 さらに、適応症単位で該当するDPCを全て一括集計して判定している現行方式については、該当する個別DPCが一定の範囲で特定できる場合には、個別DPC単位で判定する案などを示した。

 このほか、高額薬剤を使用するDPCの平均在院日数の延びを回避するための方策については今後提案するほか、高額な検査への対応などについても、次期診療報酬改定に向け検討を進めるとした。(8/2MEDIFAXより)

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